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森で遊ぶ・迷う・学ぶ編~原始の森でわざと迷子になってみる「方向音痴トレーニングツアー」~

  
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森で遊ぶ・迷う・学ぶ編~原始の森でわざと迷子になってみる「方向音痴トレー...

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旅行先で地図アプリばかり見ていると,「自分はどこにいるのか」を感覚で覚える力が弱くなります。曲がるたびにスマートフォンを見て,次の角を確認し,迷わないように動く。それは便利ですが,少しだけ味気ないです。

だからこそ,森の中で「あえて少し迷ってみる」体験は面白いです。

もちろん,本当に遭難するわけではありません。ガイド付きで安全を確保しながら,「どっちから来たのか」「太陽の位置はどうか」「木々の生え方はどうか」を考え,自分の感覚を使って森を歩く体験です。

現代人は,迷うことを避けすぎています。しかし森の中で少しだけ迷ってみると,自分の観察力や焦りやすさ,思い込みの強さまで見えてきます。方向音痴トレーニングツアーは,ただの自然散策ではなく,「自分を知る旅」でもあります。

現代人は,迷うことを避けすぎている

第1章|なぜ「わざと迷う」のか

原始の森に入ると,最初は誰でも不安になります。

「この道で合っているのか」
「戻れるのか」
「さっき通った場所ではないか」

そんな気持ちが出てきます。しかし,その不安こそが大切です。人は少し不安になると,景色をよく見るようになります。大きな木,苔の向き,川の流れ,鳥の声,風の方向。普段なら見逃しているものが,急に重要な情報に変わります。

つまり,「迷うこと」は観察力を鍛えるのです。

知床などの原始林では,ガイドがいなければ本当に迷ってしまうような「けもの道」があります。動物の足跡や食痕,キツツキの音を聞きながら歩くと,まるで自分も野生動物の一員になったような感覚になります。  

第2章|方向音痴トレーニングツアーの面白さ

このツアーで面白いのは,「地図を見ない人」と「すぐスマホを出したくなる人」の違いがはっきり出ることです。
例えば,

・太陽の位置で方向を判断する人
・沢の流れを目印にする人
・来た道を覚えている人
・何となく歩いてしまう人

がいます。

意外なのは,普段しっかりしている人ほど森で焦ることがあることです。「絶対に間違えたくない」という気持ちが強い人は,小さな分岐でも迷いやすいです。
逆に,「まあ,何とかなるだろう」と考えられる人は,落ち着いて周囲を見られるため,案外道を覚えています。

森は,人の性格を映す鏡です。

「絶対に間違えたくない」という人ほど,小さな分岐でも迷いやすい

第3章|旅行者が特に注意するべきこと

「わざと迷う」といっても,本当に危険な行動をしてはいけません。

北海道の森では,ヒグマ対策が最重要です。ヒグマは音や匂いに敏感なので,鈴,ラジオ,笛などを使って人間の存在を知らせながら歩く必要があります。特に早朝や夕方,霧の日は注意が必要です。  

また,一人で森に入るのは避けた方が安全です。複数人で行動し,会話をしながら歩くことで,ヒグマに人間の存在を知らせやすくなります。ヒグマの糞や足跡を見つけた場合は,その先に進まず引き返す判断が必要です。  

さらに,森ではスマートフォンの電波が入らない場所もあります。地図アプリだけに頼らず,

・紙の地図
・コンパス
・飲み水
・笛
・予備バッテリー
・雨具

は必ず持って行くことが大切です。

北海道では,冬以外でも天候が急変することがあります。晴れていたのに急に霧が出たり,強い雨が降ったりするため,「少し大げさかな」と思うくらいの準備が安心です。北海道では知事認定のアウトドアガイドと一緒に歩くことが推奨されています。  

第4章|おすすめのエリア

方向音痴トレーニングツアーに向いているのは,「歩きやすいけれど,少しだけ不安になる森」です。

おすすめは,知床,阿寒摩周,津別,川湯温泉周辺です。

知床では,原始の森を歩く「けもの道ガイドウォーク」が人気です。ガイドがいなければ迷ってしまうような森を歩き,最後にはオホーツク海と断崖絶壁の絶景が見えます。まさに「迷うことがご褒美になる森」です。  

津別町の「ノンノの森」は,森林セラピー基地として知られています。森の中をゆっくり歩きながら,方向感覚だけでなく,呼吸や気分まで整う場所です。  

弟子屈町のアカエゾマツの森もおすすめです。川湯エコミュージアムセンターでは短時間のガイドウォークも行われており,森歩き初心者でも参加しやすいです。  

ヒグマの糞や足跡を見つけた場合は,先に進まず引き返す判断がベスト

第5章|宿泊は「森の近く」が正解

この旅では,ホテル街よりも森の近くに泊まる方が楽しいです。
例えば,

・ロッジ
・コテージ
・温泉付きの森の宿
・キャンプ場併設の宿
・湖畔のオーベルジュ

などです。

津別町の森の中には,森林セラピー基地「ノンノの森」に隣接する宿があります。露天風呂に入りながら森の香りを感じられるため,「迷う旅」の疲れをちょうど良く癒やせます。  

また,チミケップ湖周辺には,原始林に囲まれたオーベルジュもあります。森を歩いた後に地元食材の料理を味わうと,「迷って疲れた体」にちょうど良いご褒美になります。  

地元食材や温泉など「迷って疲れた体」にちょうど良いご褒美も楽しみ

第6章|一緒に楽しみたいグルメとアクティビティ

森歩きの後は,「温かいもの」が欲しくなります。
おすすめは,

・スープカレー
・鹿肉シチュー
・きのこ汁
・山菜そば
・川魚の塩焼き
・ホットミルクやハーブティー

です。

津別周辺では,森歩きの後にスープカレーを食べられる施設もあります。疲れた体にスパイスの香りが染みるので,森歩きと非常に相性が良いです。  

また,アクティビティとしては,

・夜の星空観察
・焚き火
・野鳥観察
・森の音録音
・足跡探し
・朝霧ウォーク

などもおすすめです。

「森で迷う」という体験をすると,夜の焚き火で「あの分岐,どっちだったと思う?」という話だけで意外と盛り上がります。

おわりに|迷う力は,現代人に必要な力です

現代人は,「最短距離」「最適解」「迷わない方法」を探し続けています。しかし,本当に面白い旅は,少し遠回りした時に生まれます。

森で少しだけ迷うと,自分がどれだけスマホに頼っていたか,自分がどれだけ焦りやすいか,自分がどれだけ自然を見ていなかったかに気づきます。

だからこそ,「方向音痴トレーニングツアー」は,ただの森歩きではありません。

迷うことを怖がらず,少しだけ楽しむ。その感覚は,森の外の日常でも役に立つはずです。


ブログ内容に関連する資料や実践

1.北海道庁「野山でヒグマに出会わないために」
森歩きや登山時の基本的な安全対策がまとめられています。複数人で歩くこと,音を出しながら進むこと,ヒグマのフンや足跡を見たら引き返すことなど,方向音痴トレーニングツアーでも重要な知識が掲載されています。  

2.「絶景!原始の森けもの道ガイドウォーク」
知床の原始林を歩く公式ガイドツアー情報です。歩行距離,所要時間,服装,マダニ対策,虫除けの必要性など,森で迷う体験を安全に楽しむための参考になります。  

3.「ノンノの森ネイチャーセンター」および津別町「森林セラピーのご案内」
津別町にあるノンノの森は,北海道唯一の森林セラピー基地です。遊歩道や四季の見どころ,森が持つリラックス効果などが紹介されており,初心者向けの森歩き体験にも役立ちます。  

4.北海道庁「アウトドア体験-TOPページ」および「北海道アウトドア資格制度」
北海道知事認定のアウトドアガイド制度について紹介されています。山岳,自然,カヌーなど分野別の認定制度があり,安全性を重視したガイド選びの参考になります。  

5.川湯ビジターセンター「ガイドウォーク」
川湯温泉周辺のアカエゾマツの森を歩く短時間のガイドウォークです。森歩き初心者でも参加しやすく,植物や野鳥,動物について学べます。原始林に入る前の“練習版ツアー”としてもおすすめです。