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小樽の老舗酒蔵見学と利き酒体験 〜小樽の伝統的な酒蔵を訪れ、日本酒の製造工程を学びながら試飲〜

    
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小樽の老舗酒蔵見学と利き酒体験 〜小樽の伝統的な酒蔵を訪れ、日本酒の製造...

北海道・小樽で楽しむ伝統の酒造り体験

北海道の港町、小樽は美しい運河やノスタルジックな街並みで知られていますが、実は「日本酒」の名産地でもあります。豊かな自然環境と、積雪の多い冬の寒冷な気候は酒造りに最適。そんな小樽には、歴史ある老舗の酒蔵が点在し、伝統的な日本酒の醸造技術が今も受け継がれています。

今回ご紹介するのは、小樽の老舗酒蔵を見学し、日本酒の製造工程を学びながら試飲ができる「利き酒体験」。酒蔵の雰囲気に包まれながら、杜氏(とうじ)のこだわりが詰まった日本酒を味わい、その奥深い魅力に触れることができます。

小樽観光の一環として、日本酒の歴史や製造方法を知り、香り高い銘酒を堪能するこの体験。お酒好きはもちろん、日本文化に興味がある方にもおすすめです!この記事では、実際に小樽の酒蔵で楽しめる体験内容、アクセス情報、周辺の観光スポット、宿泊情報、グルメ情報まで詳しくご紹介します。(写真:小樽周辺は北海道の中で最も酒文化が栄えた場所である)

北海道の”清涼な水”が美味しい酒の源泉となる

なぜ小樽の日本酒が美味しいのか?

1. 最高の水と寒冷な気候が生み出す美酒

日本酒造りには清らかな水が欠かせません。小樽は、積丹半島の伏流水を使用できる地域で、この水が酒の味わいを決定づけています。また、冬の厳しい寒さが発酵をゆっくり進めるため、キレのある透明感のある味わいが特徴です。

2. 北海道ならではの酒米を使用

小樽の酒蔵では、北海道産の**酒造好適米「吟風(ぎんぷう)」や「彗星(すいせい)」**を使用。これらの酒米は、スッキリとした味わいとフルーティーな香りを生み出し、小樽の酒ならではの個性を際立たせます。

小樽の老舗酒蔵での見学&利き酒体験

酒蔵見学ツアーの流れ

小樽には、100年以上の歴史を持つ老舗酒蔵があり、予約をすれば蔵見学ツアーに参加することができます。実際の酒蔵ツアーでは、以下のような流れで体験が進みます。

① 酒蔵の歴史を学ぶ
まずは、酒蔵の成り立ちや、小樽が酒造りに適した理由を学びます。創業当時の道具や写真が展示されていることもあり、小樽の酒文化の深さを実感できます。

② 日本酒の製造工程を見学
酒造りの工程は、米の洗浄から蒸し、麹造り、発酵、搾り、貯蔵、瓶詰めに至るまで細かく分かれています。実際に職人が作業をする姿を間近で見られることもあり、伝統技術の奥深さを体感できます。

③ 搾りたての日本酒を試飲(利き酒体験)
見学の後は、お待ちかねの**「利き酒体験」**!種類ごとに味の違いを楽しみながら、自分の好みに合う一杯を見つけることができます。

試飲できる代表的な日本酒

• 純米大吟醸(フルーティーで華やかな香り)
• 特別純米酒(米の旨味がしっかり感じられる)
• 生酒(フレッシュな飲み口で、爽やか)
• にごり酒(甘みが強く、日本酒初心者にもおすすめ)

利き酒の際には、「冷や」「ぬる燗」「熱燗」など、温度ごとの違いも楽しめるため、日本酒の奥深さを存分に味わえます。

”試飲”体験は酒好きの方にとって極上のひととき

日本酒作りの工程 〜旅行者にもわかりやすく解説!〜

日本酒は、「米」「水」「麹(こうじ)」「酵母(こうぼ)」というシンプルな材料から作られます。しかし、製造工程には職人の長年の技と繊細な管理が求められます。小樽の酒蔵を訪れた旅行者も、日本酒がどのように造られているのかを知ることで、その奥深い世界に触れることができるでしょう。

ここでは、日本酒作りの基本的な工程を旅行者にもわかりやすく解説します。**「米と水から、どうやってお酒ができるの?」**という疑問を持っている方にも楽しんで読んでいただけるように、ポイントを押さえながら説明します!

1. 原料の準備

① 酒米(さかまい)を選ぶ
日本酒の味を決めるのは「米」。食べるお米とは違い、酒造り専用の「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」が使われます。北海道では**「吟風(ぎんぷう)」「彗星(すいせい)」**といった品種が有名です。

② 米を磨く(精米)
日本酒造りでは、お米の外側を削って中心部の「心白(しんぱく)」と呼ばれる部分を使います。外側には雑味のもととなるタンパク質が多いため、精米することで酒の味がクリアになります。

• 大吟醸酒 → 50%以下まで精米(より雑味がなく、フルーティー)
• 純米酒 → 60〜70%精米(お米の旨味をしっかり感じられる)

2. 麹(こうじ)と酵母(こうぼ)を作る

① 麹菌(こうじきん)を育てる
米を発酵させるためには、米のでんぷんを糖に変える「麹菌」が必要です。麹室(こうじむろ)と呼ばれる温かい部屋で、蒸したお米に麹菌を振りかけ、一晩じっくり育てます。

② 酒母(しゅぼ)を作る
酒母とは、「日本酒のもと」となる液体のこと。麹菌の力で糖が作られ、そこに酵母を加えることで発酵が始まります。酵母は糖を分解してアルコールを生み出し、日本酒独特の香りや風味を作り出します。

3. 仕込み(発酵)

① もろみを作る
酒母に、さらに蒸した米・水・麹を加え、巨大なタンクで発酵させます。この発酵液を「もろみ」と呼び、数週間かけて発酵が進みます。

② 発酵の秘密
発酵中のもろみは、甘い香りを漂わせながらタンクの中で活発に泡立ちます。気温や湿度を細かく管理しながら、職人が毎日かき混ぜたり、発酵の進み具合をチェックしたりします。

4. 絞る(搾り・ろ過)

発酵が終わったら、もろみを布袋や圧搾機で絞ります。ここで初めて、透明な液体の「日本酒」と、残った米かすの「酒粕(さけかす)」が分かれます。

• しぼりたての日本酒 → フレッシュな風味が特徴
• 酒粕 → 甘酒や漬物に活用

5. 火入れと熟成

搾ったばかりの日本酒にはまだ酵母が生きているため、酵母の働きを止めるために一度加熱します。これを「火入れ」と呼びます。その後、タンクや瓶に詰めて、数ヶ月から1年以上熟成させることで、より味が落ち着き、まろやかな風味に仕上がります。

6. 瓶詰め&完成!

熟成が終わると、いよいよ瓶詰めして出荷!こうして、小樽の老舗酒蔵でじっくり造られた日本酒が、皆さんのもとへ届けられるのです。

日本酒作りまとめ

日本酒作りは、**「米を磨く」「発酵させる」「搾る」「熟成する」という、いくつもの工程を経て完成します。見学ツアーでは、職人がどんな工夫をしているのかを学びながら、実際の酒造りの現場を体感できます。さらに、利き酒体験を通じて、「どの工程が味に影響するのか?」**を考えながら飲むと、日本酒の奥深さがより楽しめるでしょう!

小樽の酒蔵を訪れた際は、ぜひ**「日本酒作りの秘密」**をじっくり味わいながら、お気に入りの一杯を見つけてみてください。

小樽のおすすめ酒蔵

1. 田中酒造

• 創業:1899年(明治32年)
• 特徴:伝統製法を守り続ける、**「全量純米仕込み」**の酒蔵。小樽市内に2つの蔵(亀甲蔵と本店)があり、どちらでも見学&試飲が可能。
• アクセス:小樽駅から車で約10分、または徒歩20分
• おすすめの酒:「宝川(たからがわ)」シリーズ

2. 北の誉酒造(北の誉 吟風館)

• 創業:1887年(明治20年)
• 特徴:北海道産の酒米「吟風」を使用した日本酒が有名。北国ならではのキレのある味わいが特徴。
• アクセス:小樽駅から車で約15分
• おすすめの酒:「北の誉 大吟醸」

酒の肴となる”魚介”も小樽の魅力の一つ

酒蔵巡りの後に楽しむ小樽グルメ

1. 海鮮市場で新鮮な寿司を堪能

• **「おたる寿司屋通り」**で海鮮寿司を楽しむ
• **「三角市場」**でウニやイクラの豪華海鮮丼

2. 小樽のスイーツ&カフェ

• **「ルタオ本店」**の絶品チーズケーキ
• **「北一ホール」**でオイルランプの灯りに包まれた幻想的なティータイム

レンガ倉庫が立ち並ぶ”小樽運河”は人気スポットでもある

小樽での宿泊情報

酒蔵見学の後は、小樽の歴史を感じられるホテルや温泉宿でリラックス。

• 「ホテルノルド小樽」:運河沿いの絶景ホテル
• 「ドーミーインPREMIUM小樽」:温泉付きのビジネスホテル
• 「小樽朝里クラッセホテル」:温泉&リゾート感たっぷり

アクセス情報

• 札幌駅からJRで小樽駅まで約35分
• 新千歳空港から車で約1時間半
• 小樽市内はバスや徒歩で観光が可能

まとめ

小樽の老舗酒蔵見学&利き酒体験は、北海道の発酵文化を体験できる特別な時間。美味しい日本酒を味わいながら、職人のこだわりや歴史を感じることができます。

酒蔵巡りの後は、新鮮な海鮮グルメやスイーツを堪能し、運河沿いのレトロな街並みを散策。「小樽ならではの旅」を満喫するなら、酒蔵体験は欠かせません!

美しい港町と美酒の世界に酔いしれる旅、ぜひ体験してみてください。

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